サラ金ノルマの今むかし

総量規制に過払い返還の動乱も落ち着きつつあるので、
この数年を振り返ってみましょう。

素材は鉄人社から出版されている怪しさ満点の
「裏モノJAPAN」というマガジンです。

その2005年7月に、



サラ金特集が組まれているので、
そこから一部記事を引用します。

【規定ガチガチの無人機よりノルマのある窓口へ】
お金を借りる側の「できれば人に会いたくない」というニーズをガッチリとつかみ、サラ金躍進のスプリングボードとなったのが自動契約機だ。

やはり新規で借りにいくときは、どんな社員がいるかわからない店頭よりも、自動契約機で申し込みたい人が多いだろう。確かに他社借り入れが少なくて収入も安定しているならそれでも構わない。

しかし、借り入れが多かったり、他社を延滞していたり、収入が安定していなかったりと、スネにキズを持つ人には店頭申込をオススメする。「自動契約機にはノルマがないが、営業店には新規の獲得ノルマがある」からだ。

自動契約機は、サービスセンターやコールセンターと呼ばれる部署で一括統括されており、そのオペレーターは、ほとんど派遣社員やアルバイト。彼ら彼女らにノルマはなく、審査はガチガチの融資規定に添ったものにならざるをえない。つまり融通が利きにくい。

一方、営業店の窓口にはノルマがある。つまり融資規定スレスレの微妙な客や、完全に融資規定を超えている客でも、ノルマ達成のために融資することがあるわけだ。

「融資規定をまちがえないように審査する」オペレーターと、「融資ノルマを達成させる」ことがモットーの窓口社員。借り手にとってどちらが有利かは明白だろう。

【新規契約するなら3・9・4・10月】
契約の時期にも、明らかな有利不利がある。窓口の社員は基本的にノルマのために働いているためだ。

融資系ノルマには「新規顧客獲得のノルマ」「貸付金のノルマ」「歩留まり率(顧客離れ率)のノルマ」、回収系のノルマには「解約金額のノルマ」「貸し倒れ金額のノルマ」などがあり、達成できなかった社員は、ボーナス減額や降格といった厳しい処分が待っている。

ノルマはだいたいどこの会社も、1ヶ月、6ヶ月(半期)、1年(1期)と、時期ごとに細かく分かれているため、月末や半期末の3月・9月には、ノルマ達成のために少々難点のあるお客さんでも片目をつぶって融資してしまうことも少なくない。

また月初や期初の4月・10月にも、スタートダッシュをかけるために、融資を絞らずに目一杯限度額を設けがちだ。

つまり1ヶ月タームでは『月末→月初→月中』の順で、半年タームでは『期末→期初→期中』の順番で借りやすいことになる。覚えておきたい。
<引用:URAMONO JAPAN 2005/07>


このマガジンが発行されたのは今から7年前なので、当然過払いの大動乱も総量規制も見えてない頃です。ネット申込みの黎明期もまだでしたから、上記記事の半分くらいは今見れば微妙な内容になっています。逆にいうなら、それほど総量規制から過払いショックへと続く流れは凄まじい現象だったともいえます。

また、別のページでは、



国保ならアイフル。イケイケのプロミス、なんて言葉が踊っていて、当時を偲んでしまいますね。そして、新規の顧客の申し込みが多い会社は、既存のお客にも率先的に融資率を良くする、という業界の法則とやらも、今では寂れてしまった過去の法則となっています。

がっちり法的に上限枠が定められ、サラ金としても貸してしまうと法律違反となって罰せられてしまうので、そもそも融通を利かせる余地も激減してしまいました。まだまだ何が待ち受けているかわからない業界ですが、変動があるならあるだけ、先読みをするのもまた楽しい作業となりますので、次で少しその予測をして遊んでみようと思います。
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縦軸と横軸

アイフルの創設者にして
現在も社長の座にある福田吉孝が
十九歳でサラ金を始めたとき、
持っていたのはたったの50万円でした。
しかし今やアイフル単体でも
一兆円を越える貸付残高を誇ります。

貸付残高と聞くとどうしても
業界内の位置づけ争い、
横のしのぎあいばかりに
注目があつまりがちですが、
個別企業ごとの推移に目を向けると
もっと面白いものが見えてきます。

プロミスと住友の歴史、
アコムと三菱信託銀行との歴史、
レイクとPL教団の歴史等、
各企業をさらに深く踏み込んで
読み解ける材料が目白押しです。
当サイトではそれらをひとつひとつ
余すところ無くご紹介していきます。
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